先人から受け継いだものを、これまで EL NOTE がどう紡いできたか。
EL NOTEの前身である「BACTERIUM」は、地元の幼馴染4人によって結成されました。
当時は自分たちのブランドを制作・販売しており、Tシャツやパーカーを中心に展開。
ブランド名には、
「自分たちの想いや価値観が、細菌のように広がっていくように」
という願いが込められていました。
また、結成当初の会議で掲げた目標がありました。
「大学卒業までに、自分たちの店舗を持つこと。」
この目標が、後のEL NOTEへと繋がる原点となります。
結成から約半年。
自分たちの実力を試したいという想いから、初めてイベントへ出店しました。
制作したTシャツやパーカーだけでは商品数が足りず、それぞれが集めた古着も持ち寄り販売。
しかし結果は決して良いものではありませんでした。
来店してくださる方のほとんどは知人や友人。
想像していた景色とは程遠く、自分たちの未熟さを痛感する一日となりました。
「このまま続けていけるのだろうか。」
そんな不安を抱えながら帰路についたことを今でも覚えています。
大きな転機が訪れます。
自分たちのブランドを終了し、古着を中心に展開していくことを決断しました。
思うように売れず積み上がった在庫。
経験も知識も不足していた当時の私たちには、ブランドを継続する力がありませんでした。
それでも、
「アパレルを諦めたくない。」
その気持ちだけは残っていました。
そこからは手探りの日々でした。
どうすればお客様に見つけてもらえるのか。
どこで仕入れれば良いのか。
どう管理し、どう提案すれば良いのか。
答えのない問いに向き合いながら、考え、行動し続ける毎日が始まりました。
仕入れや運営体制を整え、古着を中心としたイベントを開催。
そこで初めて、全く面識のないお客様に洋服を購入していただきました。
商品を手に取ってくださった瞬間。
購入してくださったお客様の表情。
その場の空気感。
今でも鮮明に覚えています。
アパレル経験も実績もない4人が、試行錯誤しながら積み上げてきた時間。
それが少しだけ形になったような気がしました。
初めて、自分たちの進む道に希望を感じた瞬間でした。
しかし、その数か月後に大きな壁が訪れます。
活動を続ける中で、メンバーそれぞれの将来像や熱量に違いが生まれ始めていました。
大学卒業後もアパレルの道へ進みたい者。
別の進路を考えながらも活動を支えていた者。
それぞれの立場や考え方が少しずつ異なり、組織としての方向性は揺らぎ始めていました。
当時のBACTERIUMは、活動規模や認知度といった課題以上に、「誰と、どのように歩んでいくのか」という根本的な問いに直面していました。
ある会議では、解散も視野に入れた話し合いが行われました。
当時の4人でこのまま活動を続けるべきか。
大学卒業後も古着屋事業に取り組みたい1人だけの活動に切り替えるべきか。
長時間に及ぶ議論の末、一つの結論が出されます。
まずは一人で活動を続けてみること。
その結果を見て、改めて判断することでした。
しかし、仕入れ、撮影、発信、管理など。
それまで分担していた役割を一人で担うことは容易ではありませんでした。
そして何より、一緒に考え、悩み、挑戦する仲間の存在がどれほど大きなものだったのかを痛感することとなります。
約一か月後。
再びメンバーが集まり、活動は再始動しました。
この出来事は、BACTERIUMにとって単なる危機ではありませんでした。
アパレルを続ける理由。
共に歩む仲間の大切さ。
そして、一人では辿り着けない景色があること。
それらを再確認する大きな転機となりました。
2025年、BACTERIUMはPOP UPを中心とした活動を本格化させました。
月に4回、多い時には6回ものイベントを開催。
しかし当時は知名度も低く、集客の中心は地道なチラシ配りでした。
思うように人が集まらない日も少なくありませんでした。
それでも、足を運んでくださったお客様からの言葉が活動を支える大きな力となりました。
「一番好きなショップになりました。次のPOP UPも楽しみにしています。」
「いい商品が多いですね。」
「諦めず頑張ってください。」
そんな言葉の一つひとつが、自分たちの歩みは間違っていないと教えてくれました。
現在のEL NOTEがあるのは、この時期に出会ったお客様のおかげです。
店舗オープンという目標が現実味を帯び始めた頃、ブランド名の見直しが行われました。
「BACTERIUM」という名前には、
“想いや価値観が細菌のように広がっていくように”
という意味が込められていました。
しかし店舗を構えるにあたり、
「自分たちは何を遺したいのか。」
「どのような存在でありたいのか。」
改めて向き合うこととなります。
そして誕生したのが「EL NOTE」です。
ELDER(先人)とNOTE(記録)を組み合わせた造語。
先人たちが遺した文化や価値を継承し、再解釈し、未来へ繋いでいく。
その想いが込められています。
2022年の結成時に掲げた目標。
「大学卒業までに店舗を持つこと。」
その目標がついに実現しました。
アパレル経験も実績もない4人から始まった挑戦。
失敗や挫折、解散の危機を乗り越えながら、一歩ずつ積み重ねてきた4年間でした。
決して順風満帆な道のりではありませんでした。
それでも支えてくださるお客様、関わってくださる方々のおかげで、念願だった実店舗をオープンすることができました。
しかし、これはゴールではありません。
EL NOTEにとって本当の挑戦は、ここから始まります。
「先人から受け継いだものを、未来へ遺していく。
EL NOTEの歩みは、まだ始まったばかりです。
これまでの軌跡を記したものが「HISTORY」であるならば、その先に続く物語は「FUTURE」に記されます。
EL NOTEが描く未来や目標については、「FUTURE」ページにてご紹介予定です。